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マンミラ堂-MJとWuauquikuna、ときどきナダルの日々-

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「Will You Be There」ということ(後篇)~マルティン・ブーバーの『我と汝』 

「Will You Be There」ということ(前篇)の続きです。
マイケルがこの歌で意図したと思われる核心にコチョコチョっと触れていきたいと思います。

ところで、私のベッドサイドも(「も」って?)いろんな本が積ん読状態になっておりまして、そこにとある文庫本が紛れています。
決して存在を忘れたのではなく、翻訳が少々難解なので3行読んでは寝落ちを繰り返した結果堆積したもので、まさに「そこにいてくれていた」状態です。
だいぶ前からそんなだったのに、今頃気づくとは、ごめんなさい(。>ω<。)ノ

その本の名はマルティン・ブーバー(1878~1965)の『我と汝』。

日本ではあまり知られていなくて残念(´д⊂)ですが、哲学者で中東和平に尽力した人物としても有名です。
ユダヤ教の一流派であるハシディズムを元に発展させた思想は、「日々是精進!」と「行い」が重視されていて(こんな厳しくおっかない感じではありません)、むしろ老子なんかの東洋的な考え方に相通ずるものがあり、私たちには馴染みやすいかもしれません。

『我と汝』は彼の代表作で、私たちを取り巻く「2つの態度」すなわち
「我と汝」、「我とそれ」について述べられています。
尊敬と慈しみをもって相手に接する時もあれば、自分とは無関係であるかのように機械的に接してしまう時もある私たち人間。しょうがないよね、忙しいもん。

でも世界を見ると、そんな甘っちょろいもんではないことはよく分かります。
「我とそれ」を対話の力で乗り越え「我と汝」であろうとするこの書は、英語では『I and Thou』と訳されて出版されています。


ここからは、マイケルが『我と汝』を読んでいたであろうと仮定してお話します。おそらく、彼が本書を知らないということはないはず。たぶん、きっと、ゼッタイ。
個人的には、世界の調和を願うマイケルのロールモデルがブーバーだったのではないかと睨んでおります。(´ω`人)


さっそく、マイケルの歌詞いってみましょう。

♪Hold Me (抱きしめてください)
♪Like The River Jordan (ヨルダン川のように)
♪And I Will Then Say To Thee (そうしたら汝に言おう)
♪You Are My Friend (あなたは私の友だと)

のTheeとはまさにThouの目的格(ああ懐かしい響き)であり、ヨルダン川とはブーバーが和平を願った彼の地の象徴といえます。
マイケルはのっけから何について歌うか表明しているといえなくもない。
Youとは、マイケルと関係する様々な人々(我らもo(^▽^)o)を指していて、特定の誰かということではないようです。

また、深刻なこの部分

♪But They Told Me (でも彼らは僕に言う)
♪A Man Should Be Faithful (男は誠実であるべきだと)
♪And Walk When Not Able (足がたたない時こそ歩けと)
♪And Fight Till The End (そして最後まで戦えと)
♪But I'm Only Human (でも僕は一人の人間なんだ)

では、マイケル(あるいは私たち)を「それ」としか見ようとしない世界への怒りと戸惑いが歌われています。ああ、なんかもうね!って。

だがしかし、ブーバーは言うのでした。――たとえ相手が私を「汝」と扱わなくても、自分は相手を「汝」として見ることができる、と。
つまり、愛とは相手の態度によらない、自分の心がどうあるかだという主張は、エーリッヒ・フロムの『愛するということ』にもまったく同じことが書かれていて、あらまーご近所さんですか。マイケルが常に「I Love You」と口にしていたこともこれと無縁ではないでしょう。事情が分からない人々からは、ちょっとおバカに見られてしまったマイケルですが(悲( ノД`)

同じく『Dangerous』に収録された「JAM」でも
♪I Found Peace Within Myself (自身の中に平穏を見つけた)
と歌っているのも上記のような理由からだと思います。「愛されなかったら?」とびくびくする必要はないのですから

愛は永遠\(//∇//)\

そういう訳で、「助けてほしい、高みへ連れて行ってほしい、抱きしめてほしい」と懇願するように歌いながらも、最後の独白シーンでマイケルは自身の決意を明らかにして「Will You Be There」は幕を閉じます。

I'll Never Let You Part (僕はあなたのそばを離れません。)
For You're Always In My Heart (あなたはいつも僕の心にいるから)

いいね~、愛する人に言われてみたい

映画「Free Willy」も、「汝」と「それ」の攻防が描かれている訳で、マイケルはこの作品に深い意味を見出して「Will You Be There」を提供したのだなあと、映画を見てから20年以上たって感慨に浸っているところです。


今日はアルバムのフル・バージョンで。


ベートーベンから拝借した前奏も同様の意味があるのですが、今回は割愛します。そうはいっても、イントロ長いっす(ごめんw)
いずれブーバーやフロムの一節も書くことに困ったら載せていきたいと思います。

(by 月曜から夜更かしのマンミラ堂店主)

全歌詞(英語のみでスミマセン)は続きからどうぞ
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Hold Me
Like The River Jordan
And I Will Then Say To Thee
You Are My Friend

Carry Me
Like You Are My Brother
Love Me Like A Mother
Will You Be There?

Weary
Tell Me Will You Hold Me
When Wrong, Will You Scold Me
When Lost Will You Find Me?

But They Told Me
A Man Should Be Faithful
And Walk When Not Able
And Fight Till The End
But I'm Only Human

Everyone's Taking Control Of Me
Seems That The World's
Got A Role For Me
I'm So Confused
Will You Show To Me
You'll Be There For Me
And Care Enough To Bear Me

(Hold Me)
(Lay Your Head Lowly)
(Softly Then Boldly)
(Carry Me There)

(Lead Me)
(Love Me And Feed Me)
(Kiss Me And Free Me)
(I Will Feel Blessed)

(Carry)
(Carry Me Boldly)
(Lift Me Up Slowly)
(Carry Me There)

(Save Me)
(Heal Me And Bathe Me)
(Softly You Say To Me)
(I Will Be There)

(Lift Me)
(Lift Me Up Slowly)
(Carry Me Boldly)
(Show Me You Care)

(Hold Me)
(Lay Your Head Lowly)
(Softly Then Boldly)
(Carry Me There)

(Need Me)
(Love Me And Feed Me)
(Kiss Me And Free Me)
(I Will Feel Blessed)

[Spoken]
In Our Darkest Hour
In My Deepest Despair
Will You Still Care?
Will You Be There?
In My Trials
And My Tribulations
Through Our Doubts
And Frustrations
In My Violence
In My Turbulence
Through My Fear
And My Confessions
In My Anguish And My Pain
Through My Joy And My Sorrow
In The Promise Of Another Tomorrow
I'll Never Let You Part
For You're Always In My Heart.
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